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軽井沢スキーバス転落事故の原因を考察

1月15日の未明に長野県軽井沢町の
国道18号・碓氷(うすい)バイパスで起きた
軽井沢スキーバス転落事故

乗客・乗員あわせて41名のうち15人が死亡し、
26人の生存者全員が負傷するという
近年稀に見る
大惨事となってしまったバス事故。

既に各メディアや報道で
多数の情報が出されていますが、
改めて今回の事故の内容、
そして事故が起こってしまった原因と
この事故が社会に与えた影響について
考察していきたいと思います。

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事故の概要

軽井沢スキーバス転落事故が起こったのは
1月15日午前1時55分ごろ。

場所は長野県北佐久郡軽井沢町国道18号
碓氷(うすい)バイパス入山峠付近で、
群馬県と長野県の県境付近。

バスが走行していたのは
群馬県から長野県方面で、
現場は緩やかな下り坂でした。

バスは左側のガードレールに接触した後、
対向車線にはみ出し、
約100m先の進行方向右側のガードレールに
衝突しながら道路の右側に転落しました。

事故当時は夜中で
外気温は約マイナス3℃でしたが、
積雪路面の凍結はありませんでした。

このバスに乗っていた乗客は、
2組4人を除いて
東京都渋谷区にある旅行会社、
『キースツアー』が企画した
スキーツアーの客で、
バスの運行は東京都羽村市の
『イーエスピー』が行っていました。

事故現場付近の地図

ストリートビュー

事故の原因

今回の軽井沢スキーバス事故では
事故が起こった原因を見ていく上で
ポイントとなる点が数点あります。

それらをまとめて見ていきたいと思います。

事故状況

バスは左側のガードレールに衝突した後、
約100m先の道路右側に転落しています。

転落現場の手前には
通常のブレーキ痕とは異なる
片輪だけのタイヤ痕が直線的に残されており、
当初は事故直前に運転手が
急ブレーキをかけたと見られていました。

しかし20日に国土交通省が公開した
事故現場の手前250mの地点に設置された
監視カメラの映像からは、
『バスがセンターラインをはみ出しながら
S字カーブの最初の左カーブに侵入。
その後、左車線に戻りながら
右カーブを抜けていく』
『ブレーキランプは、ほぼ点きっぱなし』
という状況が確認されました。

そのためバスが、かなり手前から
制御不能な状況に陥っていた
可能性もあると見られています。

また、スピードは
時速50㎞制限のところを、
約80㎞で走行していたと見られています。

運行経路の変更

今回の事故で最も指摘されているのが、
突然のルート変更

当初の行程表では、
練馬IC⇒東松山IC⇒一般道⇒
(関越道)
松井田妙義IC⇒佐久IC⇒長野県
(上信越道)
の予定であったが、
予定にはない碓氷バイパス
事故が起きています。

このことはバスからイーエスピーに
連絡が入っておらず、
・サービスエリア(SA)の混雑に伴う
ルートの変更
・ルート変更に伴う高速料金の帳尻合わせ
の可能性が指摘されています。

予定ルート
地図の青線が本来の予定ルート。
赤印が事故現場です。

運転手の技量

事故を起こしたバスを運転していたのは
土屋廣運転手(享年65)。

残念ながら今回の事故で
命を落としてしまいましたが、
事故原因の一つとして
土屋運転手の経験不足も指摘されいます。

というのも、土屋さんがイーエスピーで
働きだしたのは、先月のこと。
それまでは約5年間、
都内のバス運行会社に勤務していましたが、
そこでの主な仕事内容は
比較的小型のバスを使った、
冠婚葬祭の会場までの送迎など
近距離の運転が中心。

つまり先月、
イーエスピーで勤務を始めるまで
スキーのツアーバスや、
大型のバスの仕事はしていなかったようです。

そのため土屋さんの不慣れによる
運転ミスや、それとは別に、
突然の意識障害の可能性もあると
見られています。

また土屋さんは
以前勤めていたバス会社では
「自分は大型バスの運転はしない」
と話していたようで、
なぜ、今回のバスを運転していたのか?
その経緯についても疑問が残るところです。

事故が社会に与えた影響

SNSの顔写真

今回の事故が報道されてから、
また別の側面で
問題視される声も上がっています。

その中で一番影響が大きかったのが、
『報道各社が被害者の顔写真に
 SNSの画像を利用した』
ということでしょう。

これによりネット上では被害者が特定され
それが原因で違う意味で注目を浴び、
さらには様々な個人情報まで
流出してしまう始末。

挙句の果てには遺族のコメントや
通夜、葬儀の様子まで
明らかにされてしまう事態に陥りました。

旅行会社・バス会社の管理体制

また、今回の事故により、
旅行会社やバス会社の管理体制にも
再度、批判と注目が集まっています。

このようなバス事故は
過去にも起きており、
運転手の健康管理や勤務体制などは
以前から何度も
問題視されることがありました。

しかしやはり今回の事故でも、
・土屋運転手の経験不足(乗務4回目での事故)
・健康診断を受けていなかった
・格安バスツアーでの経費の問題
などが指摘されており、
再度、その管理体制に
疑問の声が多く上がっています。

事件を考察

事件が起こってから、
様々な情報が、様々な側面から
報道され続けています。

この事件で犠牲者となってしまったのは
運転手の土屋廣さん(65)、
控え運転手の勝原恵造さん(57)の他、
乗客の19歳~23歳の若者15名

そのほとんどが時期的なこともあり
大学生でした。
中には『尾木ママ』こと
尾木直樹さんのゼミ生も含まれています。

また、事故の被害状況について
『シートベルトの着用』
についても問題視されているようですが、
この画像を見ている限り、
『本当に意味があったのか?』
と、疑ってしまいます。
軽井沢スキーバス

この事故は、
『一つの原因』で起こったのではありません。

様々な『悪条件』が重なって起こっています。

これら一つ一つを見つめ直し、
一人一人の人間がそれらを自覚し
理解して行動しなければ、
今後も悲劇が繰り返されてしまうでしょう。

最後にこの事故で犠牲になられた
被害者のご冥福を、
心よりお祈り申し上げます。

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軽井沢スキーバス転落事故の原因を考察
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