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太田出版から発売される”絶歌”、神戸連続児童殺傷事件の酒鬼薔薇聖斗の手記

2015年6月11日、

”絶歌”という1冊の本が発売されます。

発行は太田出版。

著者は、”元少年A”。

絶歌

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今から18年前の1997年。

兵庫県神戸市須磨区で発生した、

”神戸連続児童殺傷事件”を覚えているでしょうか?

残虐な犯行。

警察に対する挑戦状とも取れる犯行声明文。

そして逮捕されたのが、

当時14歳の中学生であったことから、

事件当時は大きく報道され、

後に社会問題にまで発展しました。

この事件で加害者の14歳の少年は、

自身のことを

”酒鬼薔薇聖斗(さかきばらせいと)”と

名乗っており、

このことでも社会に衝撃を与えました。

今回出版される、”絶歌”の著者、

”元少年A”とは、

18年前に残虐な事件を起こし、

現在32歳となっている、

”酒鬼薔薇聖斗”、その人なのです。

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”神戸連続児童殺傷事件”とは?

まずは18年前の事件を、

再度、振り返ってみたいと思います。

酒鬼薔薇聖斗による一連の犯行は、

1997年2月~5月に渡り、

最終的には6月28日に逮捕されました。

・第一の事件

1997年2月10日、小学生の女児2人が

ショックレスハンマーで殴られ、

1人が重傷を負う。

・第二の事件

1997年3月16日、小学校4年生の女児が、

八角げんのう(金槌の一種)で殴られ、

3月23日に、脳挫傷で死亡。

・第三の事件

1997年5月24日、小学5年生の男児(当時11歳)

が殺害される。

その後の5月27日、

付近の中学校の校門前で、

男児の遺体が発見され、事件が発覚。

遺体と共に”犯行声明文”が置かれていました。

さあゲームの始まりです

愚鈍な警察諸君

ボクを止めてみたまえ

ボクは殺しが愉快でたまらない

人の死が見たくて見たくてしょうがない

汚い野菜共には死の制裁を

積年の大怨に流血の裁きを

SHOOLL KILL

学校殺死の酒鬼薔薇

引用元:Wikipedia

さらに6月4日には、神戸新聞社にも

犯行声明文が届けられました。

殺害された小学5年生の男児と

顔見知りだったこと、

犯行声明文の筆跡などから、

当時14歳の”少年A”が浮上。

6月28日、任意同行の末、

逮捕されました。

なぜ、今、出版されるのか?

1997年6月28日。

僕は、僕ではなくなった。

酒鬼薔薇聖斗を名乗った

少年Aが18年の時を経て、

自分の過去と対峙し、

切り結び著した、生命の手記。

「少年A」――それが、僕の代名詞となった。

僕はもはや血の通ったひとりの人間ではなく

、無機質な「記号」になった。

それは多くの人にとって

「少年犯罪」を表す記号であり、

自分たちとは別世界に棲む、

人間的な感情のカケラもない、

不気味で、おどろおどろしい

「モンスター」を表す記号だった。

――太田出版による書籍紹介文

引用元:YAHOOニュース

今回の出版は、

今年の3月初上旬、

元少年Aが太田出版を訪れ、

原稿を持ち込んだことから、

社内で検討され、決定しました。

太田出版の岡聡社長は、

「少年犯罪について加害者本人から

語られることはほとんどない。

この本は、少年がどういう衝動の中で

事件を起こしたかが第三者に

伝わるように書かれている。

批判はあるだろうが、

事実を伝え、問題提起する

意味はあると思った」

引用元:livedoor NEWS

と出版を決定した経緯を説明しています。

しかし、遺族からは、

出版中止を求める声が上がっています。

土師守さんのコメント

加害男性が手記を出すと言うことは、

本日の報道で知りました。

彼に大事な子供の命を奪われた遺族としては、

以前から、彼がメディアに

出すようなことはしてほしくないと

伝えていましたが、

私たちの思いは完全に無視されてしまいました。

何故、このように更に

私たちを苦しめることをしようとするのか、

全く理解できません。

先月、送られてきた彼からの手紙を読んで、

彼なりに分析した結果を綴ってもらえたことで、

私たちとしては、

これ以上はもういいのではないかと考えていました。

しかし、今回の手記出版は、

そのような私たちの思いを踏みにじるものでした。

結局、文字だけの謝罪であり、

遺族に対して悪いことをしたという

気持ちが無いことが、

今回の件で良く理解できました。

もし、少しでも遺族に対して

悪いことをしたという気持ちがあるのなら、

今すぐに、出版を中止し、

本を回収して欲しいと思っています。

平成27年6月10日

引用元:産経WEST

山下京子さんのコメント

神戸連続児童殺傷事件の

加害男性が手記を出版するとのことを、

今日の朝、新聞社からの電話で知り驚いています。

何事にも順序というものがあり、

本来なら当事者である私たち遺族や

被害者が最初に知るべき重要な事柄が、

このように間接的な形で知らされたことは

非常に残念に思います。

もちろん、私の手元には

現時点で手記も手紙も届いてはいません。

情報によると、手記には

「精神鑑定でも、医療少年院で受けた

カウンセリングでも、

ついに誰にも打ち明けることができず、

20年もの間心の金庫にしまい込んできた」

と自身の精神状況を振り返るところや、

罪と向き合う姿がつづられているようです。

「自分の物語を自分の言葉で

書いてみたい衝動に駆られた」

というのが加害男性自身の出版の動機だとすれば、

贖罪(しょくざい)とは少し違う気がします。

自分の物語を自分の言葉で書きたかったのなら、

日記のような形で記し

自分の手元に残せば済む話です。

毎年、彩花の命日に届く

加害男性からの手紙を読むたびに、

「年に1度のイベントのような手紙ではなく、

事件や彩花に関して湧き上がってきた思いを、

その都度文字に残して、

メモ書きでもいいから

書きためたものを送ってほしい」

とメディアを通して

何度も発信したメッセージが

届いていなかったのかと思うと

複雑な気持ちになります。

何のために手記を出版したのかという

彼の本当の動機が知りたいです。

引用元:YAHOOニュース

”絶歌”の中で、”元少年A”は、

事件当時の心境、

その後の生活、

そして出版に際しての経緯や、

遺族に対しての”謝罪”を

記載しているといいます。

しかし、手記の出版について、

遺族に対しての事前連絡はなく、

報道によって知らされたことが

明らかになっています。

”被害者”と”加害者”。

お互いがもとめているものは、

未だ大きくすれ違っているようです。

山下京子さんが仰るように、

今回の出版は、

”元少年A”の、

一方的な思い込みなのかもしれません。

最後に

このブログでも多数取り上げているように、

近年、少年犯罪、

しかも、目も当てられないような

残虐な行為が多数発生しています。

岡社長が仰るように、

加害者の心理を知ることで、

今後の犯罪再発の防止に

なるのかもしれません。

また、少年犯罪については、

その真実を知るのは、

”被害者”と”加害者”のみで、

”社会”がそれを知る機会は、

ほとんどありません。

ご遺族の方々の心中は

十分に理解しているつもりですが、

今後の社会全体、

子供達の未来のために、

世の中が少しでも

いい方向へ向かうなら、

あえて私は”絶歌”を

購読させていただきます。

そしてご遺族の方々のお気持ちも、

今まで以上に理解したいと思います。

この場を借りて、

ご遺族の方々には、

事前にお詫び申し上げます。

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